アルミの基本知識

活躍のフィールドを広げ続けるアルミニウム

私たちの身近な製品から、社会のさまざまな分野にいたるまで活躍のフィールドを広げているアルミニウム。
これはアルミニウムの持つすぐれた特性が、多くITの用途や目的に合わせてうまく利用されているからにほかなりません。
材料へのニーズが多様化し、いっそう高度になる今日では、アルミニウムもまた従来よく知られている特性にとどまらず、新たな機能を付加して、先端分野へ着実に展開しています。
また、アルミニウムは他の金属と比べて再生がしやすいため、環境に優しい素材として注目されています。
ここにアルミニウムが持つさまざまな特性をご紹介します。

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アルミの15個の特性

まずは代表的なアルミニウムの特性を15個ご紹介します。
多様な特性を生かし、アルミニウムはみなさんの身近なところで色々使われています!

  • 01

    強い
  • 02

    軽い
  • 03

    耐食性が良い
  • 04

    加工性が良い
  • 05

    電気をよく通す
  • 06

    磁気を帯びない
  • 07

    熱をよく伝える
  • 08

    低温に強い
  • 09

    光や熱を反射する
  • 10

    毒性がない
  • 11

    美しい
  • 12

    鋳造しやすい
  • 13

    接合しやすい
  • 14

    真空特性がよい
  • 15

    再生しやすい
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室内における純アルミニウム(99.996%)性質

数値
CGS系 SI単位系
原子量 26.98
原子番号 13
結晶構造 面心立方
格子定数 4.0496×10-8cm
密度 2.70g/cm3
線膨張係数 23.7×10-6/deg 23.7×10-6/k
融点 660.4℃
融解熱 94.6cal/g 10.7KJ/mol
沸点 2470℃
蒸発熱 2576cal/g 291KJ/mol
数値
CGS系 SI単位系
比熱 0.215cal/(g・deg) 24.3J/(K・mol)
熱伝導率 0.566cal/(cm・s・deg) 237W/(m・K)
電気伝導率 37.66m/(Ω・mm2) 37.66Sm/mm2
比抵抗 0.02655Ω・mm2/m
抵抗の温度係数 4.2×10-3
電気化学当量 0.3354g/(A・h)
磁化率 0.61×10-6cm3/g
ヤング率 6.97×103kgf/mm2 68.3×109N/m2
剛性率 260×109kgf/mm2 25.5×109N/m2
ポアソン比 0.34
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アルミ缶のリサイクルの現状

アルミ缶リサイクルマーク

日本では、消費者の環境意識の高まりに支えられて、すでに多くのアルミ缶が回収され再びアルミ缶へと生まれ変わってきました。平成16年度の飲料用アルミ缶のリサイクル率は前年の81.8%に比べ、4.3ポイントプラスの86.1%と過去最高を記録しました。

(アルミ缶リサイクル協会調べ)

需要が伸びるアルミ缶

飲料缶は、自動販売枚の普及やライフスタイルの変化とともに、人気が高まる-方ですが、なかでもビールや炭酸飲料ではアルミ缶の需要が大きく伸びています。
これは効率のよいアルミ缶の製造技術が確立され、さらに缶臭さがない、速く冷える、印刷が美しい、軽量で運搬がしやすい、そしてリサイクルによる省エネルギー・省資源に役立つなどのメリットが広く知られ、今ではアルミ缶が主流となっています。

包装容器の多様化を支えるアルミニウム缶

食品や医薬品の包装に、多くのアルミ箔が使われていることにお気づきですか。
紙のように薄いアルミ箔は、毒性がなく腐食しにくいためたいへん衛生的で、また他材料と接合しやすいので、フィルムと貼り合わせて複合材にすることができます。表面が美しく、しかも気密性が高いため食品や医薬品の品質を守ることができます。